十二月のこのまっくらな真夜中に。
 
 
 
■ 英国の古い伝承歌にそんなものがあるという。
 明け方に近い時間、そんなものを調べていると何をしているのかという気になるが、それはそれ。
 何時だったか、六郷の土手の界隈で道に迷った。
 ぽつんと黄色い看板が出ていて、スナックなのだろう。
 この辺りに棲んでいれば、例えば通うことになるのだろうか、と考えた。
 そうこうしていると雨になり、それから煙草も切れていた。