眠りながら飛ぶ鳥。
■ 仕事は、1/3ほどが過ぎた。
途中、背中一面に蕁麻疹のようなものが出て、これはいかんなと考えた。
明け方、データDVDの入った宅急便を出しに外に出る。
地下のガレージから右に曲がるときに、タイアが大きく鳴って下品である。
何時だったか私がへろへろな格好をして下に降りると、エレベータの中でモノクロのスーツを着た妙齢後半の方と一緒になる。彼女は同じ階で降り、それからアメリカ製の四駆を駆って駐車場から出てゆく。
タイアのスキール音が嫌だった。
が、そうしたい訳ではなく、下が古いタイルだからなのだとも気がつく。
■ 雛形を元に画像を入れ替え、デザインをしなおし、概ね200近くを作った。
WSの能力をほぼ一杯に使っているようで、物理空きメモリがどんどん減ってゆく。
どういう按配か、画像を取り込む時に逆像になることがあって、納品した後に指摘してもらい、さっきまで直していた。多分TMPファイルが悪さをしていたのだとおもう。
HDDも、ひとつ不良セクタというのができていた。
一度空にしてやって、フォーマットする必要もあるのだろうか。
私の仕事は、ほぼ道具に依存している。
■ なにもそこまで、という気分があって、確かにそうなのだ。
ここのデザインを厳密にしなくても大勢に影響はない、という考え方もできる。
けれども、英字のフォントに中ゴシックを使っていたり、センターや基準線が取れていないのを見ると、これでは仕方ないだろうという気にもなる。
綺麗だと思えなければ、商品にはならないものだからだ。
私は、こんなことをしてなんになるのダロウナと思いながら、10日ほど前に買ったCRTの22インチ・モニターに向かっていた。
背中が痛い。
「プロの意地だよ」とか言いながら、それがどうしたともおもう。