外のベンチで。
 
 
 
■ MTGが終わって髪を切りにいった。
 暫くの後、とりあえずまともに見られなければならない時があるからだ。
 高輪の美容院は一丁前に予約制で、それを忘れていった私は暫く待たされた。
 高松宮様のパーティで何度かお会いしたことのあるようなご婦人が髪をセットされている。いや、いったことはないのだけれども。そこは流れで。
 
 
 
■ 普段だとまたくるといって、別の用事を済ませるのだが、私はまだ酒が残っていた。 メンドウなので、外のベンチで煙草を吸っていることにする。
 チーフの彼が、灰皿を持ってきてくれる。
 私は自販機でペットボトルを買い、漠然としていた。
 高校生が前を通り過ぎる。ちらちらと私を眺めている。
 こうなってはおしまいだという顔をしたら、ガンを飛ばすつもりでもいたが、その私立高校にはそういう根性のある奴は乏しい。
 見知らぬおばさんに挨拶される。