IT社長ブログ。
 
 
 
■ カメラマンが良いのだろうが、実物よりも数段上にみえる。
 マイバッハなどの後部座席でMTGなどをしていたりする。
 かといって仕事で銭屋などイタリヤ系を着る訳にもゆかず、ではドーメルなのかというと肩の線が微細に違う。
 つまりこれは、アウディTTの世界であって、形から入る先端なのだろう。
 実態は伴わない。全てはバーチャルなイメージである。
 
 
 
■ その意味で、ネットを語るには「出会い系」という底辺を眺めていないと私は難しいのではないかという気がしている。
 サクラと呼ばれるメール・レディは、その半分以上が男達で、ツボを掴んだ誘い文句を短い時間に連射してくる。付随した画像は、広告の世界で言えばイメージ写真である。
 画像は売買され、また画像処理ソフトによって合成・修正され、マクロを組んで配信される。男達の願望の脊髄的な反射であるともいえる。
 では、他人からの紹介がないと入れないというソーシャルネットワークなどはどうかというと、これも女性に優しい広義の出会い系に近いという印象を私は持っている。
 が、これら全てが悪いかというと、この評価は難しく、例えば60年代後半にはデモで仲良くなったりもした。10.21の後にカップルがいくつもできたりもしていたのだ。
 
 
 
■ 街に祭が乏しくなった現在、ひとは自分の居場所をどこにつくるのだろう。
 いつだったか南の島から立候補した候補の応援で、選挙ボランティアの若者がこういっていた。場所は赤坂のホテルの壇上である。
「居場所をつくってくれてありがとう」
 候補は音楽を鳴らし、街角で若者とともに踊り、それから当選を果たした。