どうすればそれがかなうの。
■ 緑坂は影があって、それに向き合うのが怖い。
という趣旨のことを、ある妙齢が言っていたと、人を通じて暫く前に聞いた。
確かに私の画像もコピーも、一定のトーンがあって、それは作風というか個性なのだが、作風のないデザイナも作家もいないものである。
■ 冬の魚じゃね、さなか、埼玉に向かう国道を走っていた。
女の友人と一緒で、そうなると妙齢本格派であるが、向こう側に工事中の建物が見える。都心とは異なり、周囲を念入りに囲っていないものだから、その構造が透けていた。
私はトランクから三脚を取り出し、多分それは中くらいのジッツォだと思うが、200ミリで狙った。
女の友人、本格派は車の中で煙草を吸っている。
99年の作であるから、既に6年も前のことになる。