夏の波止場。
 
 
 
■ 好きこのんでゆくこともないのだが、ゆかないこともない。
 男だけのセダンだと、時には中まで入ることもできる。
 トレーラの男たちが遅い昼飯を食べていて、その僅か上を、脚を出しつつあるボーイングが降下してゆく。
 明るいところで見るコンテナの錆。
 そんなものが自分にもあるのだ。