夏の坂道。
 
 
 
■ 明け方近くまで飲むということが続いた。
 一日にしておけばいいものを、大体その次に外せない集まりが入る。
 タウリンで酒を割るみたいなものである。
 
 
 
■ ダーツバーには18の少年がいた。
 帽子を斜めに被っているから、自らも少年のつもりなのだ。
 道元坂ではあるけれど、ここは所沢の外れであるかのように思われた。
 大人になると落ち着く、なんてのは嘘で、小さな破壊を楽しむひとたちもいる。
 ダーツバーの女たちは、不思議に垢抜けないかのように思われた。