THE MAN I LOVE.
 
 
 
■ 彼と寝たのはさみしかったから。
 雨の日にハンカチを出してくれたから。
 
 
 
■ 安い女にみられたくない。
 だから電話もしなかった。
 布団に顔を埋めているとなんだか涙がでる。
 恨み言をいいたくて手帳を捲ると、彼の名前も塗り潰されている。
 
 
○昔坂 vol.970 94年6月
「目に星シリーズ」