なんのせいか 6.
 
 
 
■ 〆切があるのだが、なんにもしたくない。
 山に篭って、あるいは自然を賛美していたい。
 だが山にはコンビニがなく、エロ本も買えないのでぐずぐずして十余年が過ぎた。
 
 
 
■ しかしまあ、なんと申しましょうか、人生というのはツマラナイものである。
 これをやったからといって、どうなるのか。
 と、思いながら、一字一句にこだわったり、0.01ミリの基準線のずれを修正していたりする。
 デザインも文芸も、とりあえず世の中に必要不可欠のものではないだろう。
 そうよ、あなたは一体何をしているの。
 と、冷たい視線を浴びながら、君だって夏までに後三キロと毎年言っていたではないかと考える。