無駄な日 4.
 
 
 
■ 無駄というのは、ほとんど青春に似ている。
 ただ風景を眺めていた頃の記憶でもある。
 女がいることが、かろうじて自分を支えていた時期というものもあった筈だが、流れてしまえばその横顔も中の狭さも、何も視えていなかったことに近い。
 横顔で粉をかけてくる女の腰から下。
 それを征服してやろうと思うまだ残る若さ。