夜来香。
■ 山口淑子さんが戦後初めて吹き込んだというこの曲はタンゴである。
佐伯孝夫作詞。
「イエライシャン」と読むのだが、漢字の字面を眺めていてもある種の感じがある。
春風に嘆くうぐいすが出てくるから、この時期の歌になる。
■ 仕事であれ私生活上であれ、継続的な人間関係が結びにくい時代になっているという実感がある。それだけ余裕がなくなっているからだが、それが社会の表層にまで滲み出し、その時の効率だけで行き場を決めるかのようなところがあるようだ。
それに対応するにはある程度こちらもそれなりの姿勢を取らねばならず、いささかうんざりしながら先へゆく。
■ 午後から雲が出て肌寒くなった。
さてゆるゆるとバランスを取るにはドウシタラヨカロー。
フィルムを五本程持ち、短い旅に出るのがいいのであるが。