春めくと何かいいこと。
 
 
 
■ 午前中、強い風が吹いた。
 春一番かとも思うが、確かめようという気はおきなかった。
 春めいているということなのだろう。
 二月も終わる。
 
 
 
■ 私はといえば、PCの設定に追われている。ワークステーションはばらばらに解体され、OSとシステムの再構築を何度かくりかえしていた。
 別のPCがあるので、それで日々の業務をすませる。
 マルチブートのソフトで躓いたり、MBRで泣いたりしている。最後の最後で、起動しなくなったりもするからである。
 誰か代わりにやってくれ、と言いながら、夜半坂道を昇ってドリンクバーと一番安いラーメンを食べにいったりした。餃子をお土産にする。
 ワビシイ。
 それにしても、中国戦線で戦った皇軍兵士はこんな気分だったのかも知れない。
 どこまで続くぬかるみぞ。
 
 
 
■ PCを使った仕事では、必然的にマニアにならざるを得ない部分がある。
 それはハードから始まっていて、解説書籍が必ずしも本当のことを書いている訳ではないことに気がついたりする。そういえば暫く買っていない。
 やってみて駄目ならやりなおし、仮に動けばまたよし、というような極めて原始的で乱暴な世界なのだ。その中で相対的に安定したものを選択する。
 世間ではPCを買ってくるとすぐにどうにかなるものと思っているものだけれども、はい、半年もするとあれこれ不具合が出るでしょう。極めて不安定なものの上に成り立っている世界なんですね。
 ともあれ、OSのハードコピー用ソフトで同じものを複数台作る。
 万が一壊れても、そのHDDに取り替えれば済むからであるが、作業の進行状態に応じてコピーを何度か繰り返す。
 山に登る時、例えば冬の絶壁に挑む際、一度足場を作ってからまたビバークし、それを繰り返すようなものである。
 今、?FDSZというコマンドラインスイッチを付け忘れ、もう一度繰り返しているところ。
 知らない私が悪いのよ。
 みんなあんたのせいだかんね。
 といって暮らしたいもんだよなあ、諸君。