坂の途中で。
 
 
 
■ 暫く緑坂を放置していた。
 何をしていたかというと、忙しいのであるが、忙しくても書いていたのであるからそれは正確ではない。
 時折、離れて眺めるというようなこともあっていいのではないか。
 というような気分が薄くあった。
 
 
 
■ 肩をすぼめるようにして、二月に入る。
 二月は冬のどん詰まりのようなところがある。
 赤坂の交差点脇にあるラウンジで、休日の空いた車の流れを見下ろしていた。