千鳥 2.
 
 
 
■ 友人というのは、その最低の時に呆れながら傍にいた奴のことを言う。
 
 だからまあ、男は男だけの話になるのであって、これが男女であると頭をなでてもらったり、たまには布団をかけてもらったりという間柄になってしまう。
 ま、それもいいんですけれども。
 そろそろ現役を引退しようと思っているので、隣に座っても背中に手を廻したりはしない。
 膝頭を、人差し指で触ったりしている。