薔薇の原価 2.
■ 黒ビールを嘗めながらこれを書いている。
緩やかに戦争が近い訳だが、威勢のいいことを言う方々は直接戦場にはゆかない。
若者が死ぬのである。
■ 先ほど、ヒルズの傍にある店に所用あって出かけた。
これでもかという程に人が歩いている。
今日のために磨かれたメルセデスや、バスほどもあるアメリカのトラックがヒルズ参りをしている。
少しずつ小金を巻き上げるためにはカラクリのようなものが必要で、そのカラクリをブランド戦略と呼ぶ場合もあるが、つまりは、ほぼその実態は問われない。
バブル以後、私たちの国はそれに慣れてしまっているのだろう。
■ 愛国心をどう構築するか、というのは広告屋の仕事である。
どんな世界であれ、片足を深く突っ込みながら片方で醒めている自分がいたとして、だからどうしたという気にもなっている。