余滴。
 
 
 
■ とは何か、というと、終わってからたらたらっと零れてくるなにものかである。
 それ以前に零れるものは別の名で呼ぶ。
 さておき、私は二日酔いで一日チンボツしていた。
 銀座の路地裏と虎ノ門のホテル。
 それほど飲んだつもりもないのだが、夜まで残るようになったのだから、確かに若くはない。
 壊れかけたソファの上で、おっぱいと水、と、誰にともなく呟いていた。
 出てこない。