あめあめふれふれ。
 
 
 
■ 埼玉の、東北高速の脇の道は不思議な感じで夜になると月が奇麗だ。
 途中にトラックの停車場があって、埃だらけの駐車場にゆくとエンジンを掛けっぱなしにした車の中にポスターが見えた。
 今にして思うと油の濃すぎるラーメンを食いながら、八代アキの歌を聴いていたことを覚えている。
 雨の日のその店は、何日か風呂に入れない男達の望郷の思いで窓が曇った。
 
昔坂94_03_07