野分 2.
 
 
 
■ 漱石は、台風の日に蟷螂の句を詠んでいる。
 薄く細く腹だけが目立つ蟷螂も、風に飛ばされて窓ガラスにへばりつく。
 雨を避け、鳥が寝ている。