物語について。
 
 
 
■ 結構いい短歌も書いている、青瓶影の軍団「仮面の忍者屈折」が、いつぞやメールをよこした。
 短い緑坂は素敵だ。
 じゃ、長いのは何なんだよ。
 と、今度会ったら苛めるつもりだが、実は読売時代から世間の評価というのはそのようである。
 
 
 
■「短いのがいいのよっ」
 と、言っていたのは喫茶店の名前のような妙齢本格派であり、私は彼女に新宿二丁目で奢ってもらった。
 手持ちが少なくて、電車がなくなる。
 彼女はフィルムのケースに入った五百円玉の数センチを私によこし、これをやるからもう少し飲めという。
 で、飲んだ訳ですが、そういえば私は返したんだったかしら。
 お礼に緑色のまくわうり、じゃね、枕カバーをお送りしたことは覚えている。
 もうひとかた、ゴージャスな妙齢、BALLさんともども、大変お世話になりました。
「あいつさ、缶蹴りながら港区方面に帰ったんだぜ」
 みてきたような、そのとおりのことを言う。