やさぐれてやる。
 
 
 
■ と、いう気分で地下に降りてゆく。
 煙草がないのだ。
 サイレンのようなものが鳴っていて、ロータリーから赤いサーブが降りてきた。
 その三十代か、眼の大きな女性と顔が会う。
 サーブはタイアを鳴らす。
 
 
 
■ 自分は金がないが、ある一定のカラクリを視てしまったのかも知れない。
 と、すこし錯覚をした。
 例えば「薔薇の原価」のようなものである。