菜種梅雨。
 
 
 
■ しばらく東京を離れていない。
 広い場所を眺めていない。
 脇道にそれて、カメラを持っていた。
 農作業をしているおじさんにレンズを向けると、彼は帽子を被りなおした。
 私はそういう人が好きである。