愚痴っぽい文章 2.
 
 
 
■ 何故こういうことを書いているかというと、最近ネットで散見する大人の文章の多くが、吉田拓郎の名曲、「今日までそして明日から」とそっくりの念仏式になっていることが多いからである。
 
 
 
■ これでよかったんだということを誰も言ってくれない。だから自分で言う。
 あの時はこうした夢はあったけれども、やむを得ない事情があってこのように選択をした。
 けれども、別の生き方があったのではないかと、独りPCの前に座っているときだけは、ふと思える。
 思うのは自由なのだが、現実は極めて明白である。
 一定の組織の中にいて、その中で護られ、そしてその制約を受けてもいる。
 決して列の外側にはみ出ることはない。
 
 
 
■ ギャンブルに限らず、一定のリスクがあるのが、世の常だが、暫く前、タクシーに乗っていると英語のナレーションの入ったJAZZ演奏が聴こえたことがあった。
 聞いてみると、インターネットラジオを録音したものだという。彼はMBAを持っていて、二年前まで米国IBMに勤めてもいた。白髪が混じっていたから、私よりも少し上の世代なのかも知れない。
「辞めたわけですね」
「ええ、辞めたわけです」
 ネットの安い時間帯を使って、テープに録音をしているのだという。
 私は、釣銭を渡すべきかと少し迷ったが、そうはせず、領収書を貰って車を降りた。