飾りのついた四輪馬車。
 
 
 
■ 夜が明けてきた。
 冬の夜である。
 地下に降りて、古い水平対向二気筒のエンジンを暖気し、それから羽田のあたりまでゆければいいのだろうが、私は歳を取ったのだとおもう。
 〆切のようなものをひとつ送って、安いスコッチを嘗める。
 つまらないな。こんなものか。