君の胸の先の音 2.
 
 
 
■ 本作も、EPSONの連作広告に転用された。
 当時の担当者は、この上にある紫色がいいんですよと髭をたくわえてもいた。
 誰にでも海鳴りのようなものはあって、普段それは聴こえない。
 例えば東金の安いモーテルで女を抱いた後、どうしてこんなところなのという問いに答えようがない。