ジャンゴ。
 
 
 
■ ジプシーのギターを聴きながら、夜の高速を西へ向かった。
 森が近づく。
 その足もとに誰かがいて、白い脚が伸びる。
 誘う訳でもない、済んだ後でもない。
 黒い瞳がこちらをみていたが、それは弟だったのかもしれない。