アフター・ザ・ゴールドラッシュ。
 
 
 
■ 夏の盛りの午後、ニール・ヤングを聴いているのはつらい。
 まして、夕立を待ちながら都心を這いずり廻っているのは、修行というか自分を痛めつける趣味である。
 隣を、妙齢が運転する赤い小型車が通る。
 
 
 
■ 数年に一度、私は「ウッド・ストック」のビデオを眺める。
 ほとんど欝になりたいがためなんだろうが、ある種ここでの集団的な錯覚というのは、パリ解放を撮ったキャパの写真に似ているような気もした。