次郎物語。
 
 
 
■ 不意に思いついたので書いてみた。
 子供の頃、同書を読まされて、なんとなく感動した覚えがある。
 日本がまだ貧しかったからだが、確か玉川上水の傍にある屋敷は相当なもので、では菊池寛のそれなどは尚であったのかも知れない。
 かつて青瓶のデスクだった若いものがいたのだが、彼は梶原一騎の大ファンであった。いつの間にか私も、再読して感動しているのだからそれなりである。