交差する緑の庭。
 
 
 
■ 暫く落ち着いて緑坂を書けなかった。
 落ち着いて書くものかというと、そうでもないのだが、つまり漠然とする余裕がなかったということなのだろう。
 
 
 
■ 何時だったか高速を深夜に戻る。
 昔、朝潮君からもらったレーダー探知機をボックスから取り出して付けてみるが、旨くゆかないでいた。壊れたらしいので、捨てることにする。
 知った道では何処に探知機があるかは覚えている。
 地元の車がとたんにゆっくり走り始めると、その界隈である。
 メルセデスのCクラスが結構な速度で流していて、彼と暫く並んで過ごした。
 短い間飛ばすことは簡単だが、それを一時間二時間続けることは難しい。