セブン・ステップス 6.
 
 
 
■ 何か具体的に仕事をするとき、サイトというのは名刺代わりになる。
 その目的に応じた作りが必要になってくるものだが、例えば写真を見せるのにMovabletypeでは魅力的にはならないことが多い。
 CSSの技もやや同じことで、ベースは膨大なテキストであろうか。
 
 
 
■ かつて、大日本スクリーンと共同で、XMLをベースにしたコンテンツを作ったことがあった。題材は「夜の魚」一部である。
 小説そのものを構造化していって、紙にもデジタル上でも閲覧可能な電子書籍を作ろうとしたものだった。
 面白いことに、画像を入れてくれと頼まれる。魅力的な画像がないと、商品としてはなかなか厳しいという要請からである。
 私はその辺りに、ある種普遍的な意味合いが滲んでいたように思う。
 
 
 
■ 例えばこの文章は、本来であれば「青い瓶の話」の中の文脈である。
 かつて yominet の文芸では、作品性の高い短文を緑坂、批評に近いものを青瓶と大別していた。だがそれは、書くフォーラム、「場」の問題であって、厳密に内容から峻別されるものではなかった。
 MT(Movabletype)によくあるカテゴリー分け。
 これが仔細に行われていることもよくあるが、多分書き手は箱庭を作っているようなものかもしれない。
 賢い収納、賢いオクサン。
 ひとつの文章が、多面的に分類できたりする場合には、ドウシタラヨカロ。