セブン・ステップス 3.
 
 
 
■ 横浜新道を下ってゆくと、すこしばかりちりちりとする。
 何年か前まで、ここには料金場がなかった。
 ただ暗いまっすぐな道で、その先には馴染んだ女もいた。
 
 
 
■ 海へ向かう道だったからだろうと思う。
「夜の魚」一部では、ここでランクルに襲われる。
 そこから葉山へと連なり、枝ぶりの悪い棕櫚の樹が植えられた庭先を眺めるのである。