風の日 2.
 
 
 
■ 虎ノ門にあるホテルで所要を済ませていた。
 最近どうもここに縁があるようで、大使館の脇の坂道を昇り降りしている。
 和風の建築と内部のデザインが「列島いにしえ探訪」に通じるところがあって、そんなことも要因のひとつであるかとも思う。
 
 
 
■ 新古典主義という美術の分類があるが、その厚い本をベットサイドでぱらぱら捲っていた。自分の作るデザインや写真が、遠いところから影響を受けていると知るのは、これが始めてではない。