概念をまとめる 2.
 
 
 
■ 先に書いたことは、実を言うと文章の世界だけではなく、デザインであれ写真であれ、本質的には同じことだろうと思っている。
 場合によっては、アートの世界にも近いことが言えなくもない。
「スロー・ライフ」という言葉があるが、これは高度に発展した情報資本主義社会の果てにおけるインドごっこであり、本当にスローならば媒体に発表したりはしない。
 
 
 
■ つまり、自分の生き方が心ならずもであったとして、それを裏返して評価して貰いたいという下心が見え隠れしている。
 無理した価値の逆転でもあるのだが、私はというと、すこし前の頃合「ウッディ・ライフ」という店(仮名)に心酔していた友人を思い出す。
 彼は自然保護観察員の資格を取って、スバルにしようかホンダのワゴンにするべきかを悩んでいた。