ヒッピーとハンバーガー。
 
 
 
■ 元町に入った。
 停めるところを捜そうとした。
 空車のタクシーが、ぴったりとはりつく。ちょっとだけうるさい。
 カツンとブレーキを踏む。
 彼はクラクションを鳴らす根性はない。
 
 
 
■ 例えば時計であるとか宝石であるとか。
 夜になるとショー・ウィンドウから片付けられている。
 そういうものか。
 そういうものだろうな。
 あの店にあったローファーを買って、その後とても困った覚えがある。
 昼飯代に。