「緑色の坂の道」vol.2714 風のあとで。 ■ 夜半、風が吹いた。 悩みごとがぶりかえされる。 どうしてこんな風になるのだと、ことのほか思いつめる。 あれは台風だったのだろう。 埃が飛ばされ、空の色が遠い。