翳ある坂道と満月。
 
 
 
■ ほんの少しのあいだ、文章を書くのが嫌になっていた。
 〆切もあるのだが、いまひとつ考えがまとまらない。
 きっかけは普段乗っている車の故障などからなのだが、それを遡り、では自分は何を選択すればいいのか、ともう一度迷った。
 
 
 
■ 緑坂も青瓶も、それからこのサイトに載っている写真もデザインも、そのベースにあるものは、自分の自意識と世界との関わりである。
 そのように世界を視ている、ということが例えば写真であって、そのトーンは「いにしえ探訪」も「甘く苦い島」も、何処か通底しているものがある。
 あまり自覚することはなかったのだが、何事かの方向を漠然と決めようとする時、さて、じたじたと頭をもたげてくる。
 個性というものはしつこい。
 半ばうんざりしながらこれを書いている。