月のそばにある星。
 
 
 
■ 満月である。
 すくなくともそのように視える。
 あの話はなんの意味があるのだろう、と片隅で考え、眺めると傍に明るい星が出ている。
 
 
 
■ 確か昨日は満月に近かった。
「甘く苦い島」の画像から100近くを選択してもらい、その選別に追われていた。
 500枚ほどもあると、保存していた筈のものがひとつふたつ欠けてもいる。
 作成した時期が異なるので、ファイル名の型番が違っているものもある。
 いずれ、生理じゃね、整理しながら二重に保存しておく必要があると、その手間を考えてうんざりした。
 
 
 
■ 十年前ほどの緑坂を読み返す。
 なんてことを書いているのか、あきれる部分もある。
 だが、読み返すことができるのは、いささか不思議でもあった。
 もういちど同じことを書けるか、と言えば、まさかそんなことはない。