Once Upon A Summertime 2.
 
 
 
■ マイルスのトランペットは、例えばシナトラのそれに似ている。
 投げ出すように、ほとんどぶっきらぼうに吹いているのだが、その本質は極めて男性的な音色であろうかと思っている。
 
 
 
■ 例えば孤独というのが仮にあるのだとして、それは全て自分の責任である。
 みっともないことも、時折はそうではないことも、誰のせいでもありゃしない、みんなオイラが悪いのさ、という前提の元での、一息、二息にもみえる。
 
 
 
■ 歯切れの悪さ、脇道への入り方。
 自分を捜すなどという、いい歳をしての甘ったれた言い分。誠実でありたいと真顔でいうJAZZメンがいたら、グラスに煙草の吸殻を捨て、そのまま席を立たれても文句は言えまい。