めくる。
 
 
 
■ あるとき別宅にいて、窓の外をみていた。
 強い雨のあと、濡れた葉がきれいで、のろのろと旧いライカを取り出し絞りとシャッターの速さをあわせた。
 箇所、じゃね、カタカナのその音がして撮れているのかと透明な不安が浮かぶ。
 

 
■ 後に残るものというのは、どこか偶然の産物のような気もしている。
 裏蓋にフィルムの種類を入れておいたこともあったけれども、最近はどうでもいい。