紫陽花のひと。
 
 
 
■ 昼間の厄介に煮詰まった。
 余裕がなくなったのである。
 
 
 
■ 古来、これをノーニエと呼ぶが、元を正せば山口瞳さんである。
 机の下にもぐり、頭を抱え、ドウシタラヨカロとぶつぶついう。
 それから机の上を片付けたり、資料を選り分けたり、切り抜いてあるデザインや車やカメラなどの資料を斜めに眺めては捨てていく。
 掃除機の先にナイロンの毛のついたものがあって、すみっこをホジクリ出したりしていた。