旅の麦茶 2.
 
 
 
■ 麦茶をチェイサーに、酒を嘗めはじめた。
 畳があって、机があって、向こう側にベットがある。
 シングルが一杯だったものだから、これでいいやと思ったのだ。
 
 
 
■ 電話を数本。メールをいくつか。
 廊下に出て、夜更けの自動販売機を眺める。
 ビールの値段が良心的で、だからどうしたということもないのだが、とりあえず買ってみることにした。
 ゴトリと大きな音が廊下に響く。