「緑色の坂の道」vol.2928 夜警。 ■ 拍子木を鳴らしながら、町の数人が歩いている。 ひとりは少女のようで、学校が休みになったのだろう。 ここは都心の都営住宅なのだ。 植え込みの前に、手入れされていた鉢の跡が並んでいる。