行方 5.
 
 
 
■ 緑坂はいつのまにか、連作になっている。
 と、読者に言われたことがある。
 表題のコピーを考えるのがメンドクサイからじゃん。
 ドウシタラヨカロの、ツー。
 
 
 
■ どうでもいいのだけれど、時というのは夢のようだ。
 君は綺麗なひとだが、寝起きを共にしなければならないというのは堪える。
 眉毛、ないんだね。
 私はといえば、滅多なことではピクリともしなくなり、こころ穏やかに夜の庭を眺めている。