行方。
 
 
 
■「序破急」の流れというものがこの国にはあって、色々と難しく書くこともできるのだが、簡単に言うと女を口説くとか寝るとかいう際に相通じるものである。
 流れ、というのは妙齢の躯の中で絶えず揺れている月の行方のようなもので、水瓶が満つる時を待ち、これから何処へゆこうかと考える。
 考えはしないのが妙齢の本質でもあり、上から降りてきたかのように、これで良かったのだともうひとりの自分に同意を求めたりする。