スポルティーフな野郎ども。
 
 
 
■ チープなランドナーなりスポルティーフが気になっていた。
 それでどこを走るのかは決めていない。
 そう思ってネットを眺めていると、サンダル履きでランドナーに跨って近場のラーメン屋などに出向いている方がおられる。
 妙に写真の腕もいいので暫く読んでいると、DTPのことが出てきて、ああこれは編集関係の仕事をされている方だと推測した。
 

 
■ 廃日課をペットボトルで買うようになったら人生は終わりだ。
 とか書かれている。つまり、ハイニッカのことである。
 さすがにペットボトルの大きさで買ったことはなかったものの、遥か昔、一週間に何本かのペースでちびちび嘗めていたことは私にもあって、ブラック日課や角瓶にいくには暫くの時間を要した。
 僅か数百円の違いが、川の向こう側の光り輝くホテルの小部屋のように思えていたのである。
 赤のベルモットを混ぜ、ビタスを垂らし、ツンとくる味を誤魔化してはみたものの、それでは何杯もいけてしまう。
 ずっと飲んでいればいいでしょ、と愛想を尽かされたことも何度かはあった。
 
 
 
■ 二日酔いでスポルティーフに乗るのは堪えるだろう。
 せいぜいが40代始めくらいまでで、それを過ぎると変速が何段であるとか、フレームが硬いとか、そうしたものは二の次になっていく。
 一日に100km以上を自転車で走るというのも苦行というか修業のひとつで、そんなことをしてなんになる、と問い続けながら尻を浮かしていくのである。