モッタイナイ。
 
 
 
■ 吉行さんだったか山口さんだったか、お洒落について書かれていた。
 靴を一足、ほとんどはき潰す。
 もう駄目だなと判断した頃合に靴屋にいって、似たようなものを選んで古いものを捨ててくる。
 そういうのが一番いいんじゃないか、というお話だったように覚えている。
 

 
■ 上等なフラノのズボンがあって、大事にしていたつもりでも、そのうち膝が出てくる。
 内側で仕事をする時に履いているのだが、それもそろそろ終わりになった頃ドウシタラヨカロ。
 私の場合ではあるのだが、100円ショップで求めた鋏で適当に切る。
 切ったものをスーパーでくるくる巻いてある半透明の袋に入れる。貰ってくるときは、せいぜいが一枚か二枚に留めておく。
 下駄箱にいくつか。それから車のトランクに少し。
 チャックの辺りは勿論切っておく。
 靴を磨いたり、車のホイルを拭いたりするのに便利だった。
 ポール・ニューマンも映画の中で、一度入れたコーヒーの粉にお湯を注いでいる。