夜間店長。
 
 
 
■ 木枯しの頃、都心部の流れの中にいると、半ば吹雪のように枯葉が舞う。
 背の高い車や営業車がうんざりしながら震え、十二月は表向き乾いている。
 

 
■ 少し思いつめた顔をして女が立っている。
 古い形のコートを着て、近づけば思いのほか背は高い。
 どうしたの。
 どうもしない。
 ただ、いやなの。
 なにが。