Ghost of a chance.
 
 
 
■ ある業界の代表みたいな顔をして、厄介な事象のことを語る。
 そういうのが好きな方というのはいるものだが、ちょっと付き合っていられないな、と思うのが一般的な感覚だろうか。
 タイミングよくカミング・アウトすることも、もっともらしい理屈をつけることも大変に旨いのだけれども、どうも綱渡りを眺めているかのような後味が残った。
 結局、色がついたわけである。
 そういう利害関係の中での活動なのだということが、薄く透けて見えはじめる。