ドイツの河童。
 
 
 
■ 独逸だったかどこかに、河童と大きな猫の童話があった。
 大きな猫というのは、熊のことである。
 河童は不良の異邦人で、それを熊使いに飼われている熊がなんだか追い払ってしまう。河童はいじける。
 そうした物語を読んでいて、ロマやジプシーのことを思い出すのは、こちらがスレているからか。
 定住に対する放浪。日本で言えば、山窩(サンカ)と呼ばれたひとたちも、そういう括りに入るのだろう。
 
 
 
■ amazonに置いてあった前のバージョンの拙作は、調べてもらうとあっちで売れていた。カナダとアメリカとそれからドイツ。日本でも少しばかり。英国では数部。南の国では売れなかった。
 独逸、なるほどねぇ(ハナ肇さんの声で)と感心していたのだが、うちのサイトは元々あちらこちらの国から来訪者があるので(三波春夫さんの衣装と手振りで)、この辺りが写真やデザインの特質なのかもしれない。
 売れたといってもタカが知れている訳だが、これは紙の場合などでも、という話をすると厄介なので以下略トする。