カストリ時代 2.
 
 
 
■ 部分的に乱世だとは思うのだけれども、一定の年齢になってからの悪酒はつらい。
 立ち直る暇なくその後も会合なりなんなりが続き、ほとんど這いつくばって階段を上り下りした。
 電車のホームにたたずむ。
 どうせ帰りは車を拾うのだから、せめて行く時だけはという考えである。
 まっすぐ戻ればいいのだけれども、おうちがだんだん遠くなる。