情緒装置。
 
 
 
■ 窓から銀杏の樹がみえる。
 次第に色が濃くなり、これは誰が掃除するのだろう。
 20代はじめの若者と話す機会があるけれども、彼らはどちらかといえば恵まれた立場で、そのまま一般化する訳にはいかないと思っている。
 この辺りでうろついているのは、大体がお坊ちゃんやお嬢さんなのだ。
 彼らうろうろしているけれど、100人いてひとりふたりが残るような気もしている。